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塗装の下地処理方法を知る

 

 

外壁塗装では塗装工事をする前に色々な下地処理を施してから仕上げに塗装を行うのが、外壁塗装の手順になります。塗装工事はあくまで、保護や化粧の意味合いのため、痛んでいるものの上に塗装してもそれは十分な効果が得られなかったり、意味がなかったりしていしまいます。それほど下地処理は大切な作業になります。ここではその下地処理はどんなものがあるのかを解説していきます。

 

質問

下地処理が大事っていうのは理解したのですが、実際、どんなことをして、劣化している部分をどれくらい綺麗にするんですか?

 

結論

下地処理は劣化具合によって様々な処理方法があります。自己判断せず、プロの診断調査を依頼して、プロの診断で適材適所の下地処理を行うことが外壁塗装の成功へと導きます。

 

目次

1.下地処理とは!?

2.それぞれのい劣化とそれに対する下地処理の仕方

3.まとめ

 

1.下地処理とは!?

下地処理は塗装をするためにキズや傷みなどの劣化を補修・修理する為の作業になります。ほかの名称で””下地ごしらえ””や””素地ごしらえ””と言われることもあります。例えば、絵を描くときに画用紙が汚れていたり、ゴミがついていた場合、その上にいきなり絵を描いたりする人はいないでしょうし、きっときれいに絵を描くことはできないことは簡単に創造できると思います。絵をきれいに描くには画用紙をきれいにすることが必要です。それが””下地処理””になります。塗装を絵に例えると画用紙が””外壁材(サイディングや金属、モルタルなど)””で描く絵具が””塗料””になります。

 

2.それぞれのい劣化とそれに対する下地処理の仕方

それでは、各部分の劣化に対する下地処理を解説を説明します。ただし、全てはかなりの規模になりますし、家、建物によって違いがありますので、ここではポピュラーなものを紹介していきます。

 

2-1.外壁の汚れやコケ、藻

 

 

劣化要因で一番指摘されるのが、汚れやコケ、藻などの””汚染””です。これは外壁材の撥水効果が切れていることが原因で水が外壁材に浸透してしまう状態なってる事で、汚れやシミの場合は、排気ガスなどの汚れを含んだ雨水が外壁に当たると雨水は外壁材の染み込み、残った排気ガスの汚れは外壁材に残って外壁が汚れた状態になります。コケや藻の場合は、水分が残ってコケや藻の菌が根付いて、繁殖してしまう事にあります。

 

これの下地処理の一つが””高圧洗浄””になります。基本的に塗装工事を施工する時に行う作業ですが実は塗料のカタログの仕様書には【高圧洗浄を行う】という記載はありません。良くある文言はケレン掛けを行い、素地をきれいにすると記載している事が非常に多いです。ではなぜ高圧洗浄を行うかというと手作業でのケレン掛けを行うとかなりの日数を要します。するこ人件費を多く掛けることになりますので、金額が多く掛かります。それにケレンをしないといけない所を見落としてしまうと塗装した所が剥がれてしまう可能性ができてきます。ですので、外壁や屋根を全体的に塗装する時には、高圧洗浄をして広い面積で水と高圧洗浄機を使って””ケレン掛け””を行っているのです。たまに高圧洗浄を使って掃除をするイメージしている人がいますが、実は少し違っていて実は汚れなどを剥ぎ取るための作業になります。

 

コケや藻ですが、たまに立地条件(周辺の環境)で高圧洗浄だけでは撤去。除去できないようなものがあります。その時はどうするかというと、薬品を使ってコケや藻を除去します。これを””バイオ洗浄””と言ったりします。バイオ洗浄は薬品によって使用方法が違うものもありますが、大体は””高圧洗浄機で使う水に混ぜて使うもの””と””高圧洗浄などを行う前にロローラーや刷毛などでコケや藻に塗布して時間を置いてから洗浄を行うもの””があります。どちらかというとローラーや刷毛を使って塗布するものの方が強力になります。

 

2-2.キズやひび割れ(クラック)の補修

 

 

新築の時にはキレイでも暮らしていくうちに、植木の配置移動や子供の遊びなどいつの間にか、外壁材にキズを付けてしまったり、経年劣化(時間経過による劣化)でひび割れ(クラックとも言います)が発生していきます。これは暮らしているのであれば、仕方がないことです。このキズをひび割れの補修も下地処理になります。

 

少量のキズやヘアクラックなどの小規模な補修工事であれば、変性のコーキングや水性系パテでキズを埋めたり、微弾性系のフィラーをシーラーの代わりに使ったりします。変性のコーキングというのは、外壁の縦目地シールやサッシ廻りのシール部分に充填するコーキングのことで、””上に塗装ができるコーキング””になります。弾力性に富んでおりひび割れが地震などで動いても同じように収縮します。しかし外壁材によって収縮しすぎて、上に塗装した塗料が割れる場合があるので、その時は弾性系フィラーを薄くキズを埋めるように塗って補修したりします(弾性系フィラーは後で説明します)。

 

次にパテ材の説明ですが、キズなどで発生した凹凸を滑らかに補修する材料のことで、物は違いますが、車のキズ、へこみを滑らかにする材料もパテ材になります。パテ材も色んな種類がありますが、建築のリフォームなどでは気軽な水性系のパテ材を使うことが多いです。金属系の補修であれば、車の板金用パテ材を使う場合もあります。

 

最後に弾性系フィラーです。商品によっては””サフェーサー””や””サーフェイサー””と言ったりします。微弾性フィラーは基本的にひび割れに追従して埋めてくれるものです。外壁材でも特にモルタル系の外壁材やリシン系の塗装面など水を吸い込むような素材に使われる事が多い材料になります。しかし、サイディングなどには適さないものもあるので注意が必要です。中にはサイディングにも使用できるフィラーなどもありますので、プロに聞くのが良いと思います。

 

2-3.その他の素材に対する下地処理

 

 

鉄部系の下地処理はサビに対する処理はほとんどです。基本的にケレン作業を行ってから、サビ止めを行うまでが下地処理になります。高圧洗浄ではサビを削ることはなかなかできませんので、サンドペーパー(紙やすり)やマジックロンなど削る道具を使ってケレンがします。このケレンを4種ケレンと言います。他に1~3種ケレンがありますが、2~3種ケレンが機械を使うケレンで、簡単に説明すると旧塗膜は活かすまでケレンするのが3種で塗膜も全てケレンするのが2種ケレンになります。1種ケレンは酸などの薬品を使う方法で住宅などの建物にはあまり使用しません。大体3~4種ケレンがほとんどになります。

 

ケレン作業が終わってからサビ止め塗料を塗布します。サビ止め塗料はシーラーなどのように上塗りとの密着を高める下塗り材にも使われることもあります。サビ止め塗料を塗布することによってサビ発生を抑制する事ができます。

 

 

 

 次に木部系の下地処理です。木材は他の素地材とは違い、呼吸する素材なので、膨張と収縮がとても大きい素材になります。膨張や収縮が大きいと、前に塗装した塗膜がペンキだと剥がれてしまう事があります。その場合、その上から塗装してしまうと、見た目もそうですが、膨張・収縮以外の剥がれる要因になりますので、鉄部系と同じように剥がれている部分をケレン作業します。あと木材のヤニ(樹液みたいなもの)が木材についている場合は、シンナーなどのアルコールで拭き取り作業を行い除去したりします。

 

3.まとめ

いかがでしたでしょうか??一つの建物でも色んな素材が使われており、その素材によっても様々な下地処理の仕方があります。種類の多い下地処理はやはりプロの正しい判断で正しいやり方で行う事が必要です。正しい判断の出来るプロで下地処理を行わないと、本当に安かろう・悪かろうの塗装工事になってしまいます。そうならないように金額だけではなく、正しい塗装専門店を判断できるようになることが塗装成功への近道になると思います。

 

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