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外壁塗装、フッ素樹脂塗料のメリット・デメリットを知る。

 

 

外壁塗装で使用する塗料はアクリル・ウレタン・シリコン・フッ素などさまざまなグレードの塗料があります。その中で長持ちするものが””フッ素””になります。塗装工事において、長持ち塗料が一番良いものではないと私は考えています。そこでフッ素樹脂塗料のメリット・デメリットとなぜ長持ちする塗料が一番良いものではないのかを解説していきます。

 

質問

壁の塗装・塗り替えを考えています。フッ素塗料のデメリットというのはあるのでしょうか?値段が高いだけでしょうか?フッ素塗料にも良いものと悪いものがあるのは理解しているつもりです。なので、一番良いフッ素塗料にも、デメリットがあるのか知りたいです。

 

結論

結論から話をするとフッ素樹脂塗料のデメリットは【価格が高価】・【塗膜が硬いのでヘアクラック(塗膜のひび割れ)の恐れ】・【次回の塗装工事の時に価格が比較的に高くなる】の3つになります。メリットも話しながら順を追って説明します。

 

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【価格が高価】

まずはフッ素樹脂塗料は塗装の耐久性を決める【つや】・【雨水を弾く性能】の寿命がとても長い塗料になります。それが一番のメリットになりますが、その分もちろん価格が高くなります。例えば一般的に多く使われる塗料は””シリコン樹脂系””の塗料になります。細かくお話をすると””一液水性アクリルシリコン樹脂系””と言われるものになります。昔からすごく長持ちする塗料と言われるフッ素樹脂塗料は””二液型弱溶剤フッ素樹脂塗料””と言われるものになります。

 

また価格帯でお話をすると一般的なシリコン樹脂系とフッ素樹脂塗料では塗料1缶あたりの金額の差が3倍~4倍ほど変わります。仮にシリコン樹脂系の塗料が1缶あたり20,000円くらいの塗料だとすると、フッ素樹脂系の塗料は60,000円くらいもの金額になるということになります(同じ樹脂の塗料でもメーカーや商品によっても価格は大きく変わる場合もあります)。一般住宅では塗料は1缶だけで材料が足りる事はありません。シリコン樹脂系やフッ素樹脂系などの上塗り材は3缶~4缶ほど使用します。なので。

 

シリコン樹脂系 20,000×3缶=60,000円

フッ素樹脂系  60,000×3缶=180,000円

 

という事になります。金額は塗料だけかかる訳ではないので、実際に3倍~4倍の金額差が出るわけではありませんが、材料費だけでもこれだけかかります。実際の見積書では足場、下塗り材、塗装工事の人件費などシリコン樹脂系とフッ素樹脂系どちらにしても変わらない金額のもがありますので、見積金額での差は1.3倍から1.4倍くらいになるかと思います。

 

【塗膜が硬いのでヘアクラックの恐れ】

フッ素樹脂は高耐久との事は知っている人は多いですが、高耐久なので、塗膜自体は硬化するとかなり固い塗料になります。建物は地震や強風などで大小はありますが、揺れます。それは室内にいても気づかないくらいの小さな揺れの場合もあります。建物は揺れるという事は、外壁材なども動いてしまうということです。動いてしまう上に硬い塗膜の塗料を塗装すると塗膜が揺れに追いつかずに割れてしまいます。

 

その割れは髪の毛のように細いひび割れであることから””ヘアクラック””と呼ばれます。そして、塗料をしなやかな柔軟性のある塗膜にする効果を【フレキシブル性】と言います。シリコン樹脂系などはもともとしなやかな塗膜を形成することが多いですが、従来はフッ素樹脂には難しい性質でした。今は商品によっては、フレキシブル性のある塗料も多く出ていますが、全てではないので、注意が必要です。ですので、フッ素樹脂系の塗料で塗装する場合は、フレキシブル性のある塗料をセレクトしましょう。


 

このように素材を曲げた時に塗料も一緒に曲がることを【フレキシブル性】と言います。

 

 

【次回の塗装工事の時に価格が比較的に高くなる】

とても硬く強固なフッ素樹脂系の塗料は””つや””や””撥水性””がとても良い塗料になります。ですので、汚れや雨水を良く弾いてくれます。しかし、良くはじくという事は他の塗料も上から塗装しようとすると弾いてしまうという事です。フッ素樹脂系の話をしていますが、それは最高に汚れを守るのに適した【光触媒】や【無効触媒】にも同じことが言えます。

 

もし、次の塗り替えを行う場合、そのフッ素樹脂系の塗料の上からでも弾かず、馴染ませるようにしなければいけません。そん時は通常の下塗り材(シーラーなど)では不十分なので、フッ素樹脂系や光触媒などと相性の良い特殊な下塗り材を下塗りする必要があります。

 

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特殊な下塗り材ですから、やはり通常の下塗り材よりも高価なものになりますので、塗装する金額が上がります。もしまたフッ素樹脂系などで塗装する場合は、その下塗り材を塗装してからになるので、次回はもう少し高めな塗り替えになるという事になります。しかし、元々高耐久で15~20年くらいの耐久がありますので、費用対効果はそれでもあると思います。

 

 

最後に【番外編】

番外編というより、これは個人的な考えと言うかもしれませんが、たしかにフッ素樹脂系は高価ではありますが、その分に耐久性もありとても良い材料だとは思います。しかし、建物の修理やリフォームというのは、塗装工事だけではありませんし、塗装というのは所詮、最終的な仕上げ作業です。何を言いたいかというと、あくまできれいな状態での話ということです。

 

塗装するだけで十分な建物ならフッ素樹脂系は本当に有効な塗装リフォームだと言えますが、塗装する外装は屋根や外壁だけではありませんし、リフォームは外壁塗装だけではありません。他にも雨漏りや破損といった修理やリフォーム工事が出てきます。『フッ素樹脂系の塗料を塗装して、15年くらい経って、きれいだけと足場組まないと修理できない場所があって、足場がもったいないから塗装した。』になってしまったら、もっと耐久性のある塗料なのにとても勿体ないことになります。

 

もし現在、外装で修理をしないといけないところがあれば、フッ素樹脂系の塗料でなく『シリコン樹脂の塗料にランクを下げてもちゃんと修理を行い、何もせずとも10年以上は建物が持つようにリフォーム工事をして、次のときに塗装するだけで持つ状態ならフッ素樹脂系の塗料で塗装する。』というような柔軟な考えをした方が懸命かと思います。『今何を塗装するか。』だけではなく『将来とのように家をメンテナンスしていくか。』もとても重要です。

 

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