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屋根塗装でタスペーサーを使う必要性

 

屋根材がコロニアルやセメント瓦などの場合は、外壁塗装と同じように塗装が必要になります。特にコロニアルの屋根材は、セメント瓦に比べて、縁切りと言われるコロニアルとコロニアルの継ぎ目が塗料で埋まってしまうと、雨漏りの原因になりやすくなるので、状況によっては『タスペーサー』というものが必要だったります。

 

コロニアルの屋根材の方でよく言われるのが『他の会社ではタスペーサーが見積に含まれていたんですが、必要なんですか??』みたいな質問が初めて塗装工事をされる方で多いので、今回がこの『タスペーサー』について解説していこうと思います。

 

結論

タスペーサーは塗り替え回数が多い(3回目以上~)のときに必要な場合もでてきますが、初めて塗装する場合なのは『必要ない』ことが多いということ。またタスペーサーを使ったあとに状況によっては『取り外さないといけない場合』もあります。理由は次から説明していきます。

 

 

1.塗り替え回数が多いとタスペーサーが必要な理由

外壁材は10年~15年を目途に塗装工事が必要になっていきます。それは屋根材がコロニアルやセメント瓦の場合も同じことが言えます。ですので、築が20年や30年、古い家なら40年ほど経過していると、塗装工事をしている回数が3回目や4回目、多い建物ですと、5回目となります。

 

ここで屋根塗装で気を付けないといけないことが『塗膜の厚み』です。塗り替え回数が多いという事は『古い塗膜』の上に『新しい塗膜』が重なっていくと言う事です。塗膜が厚くなっていくと塗料が強固になって良い様に思われますが、欠点もあります。

 

それは『屋根材と屋根材のつなぎ目(継ぎ目)が塗料で埋まってしまう』ことです。屋根材と屋根材は必ずつなぎ目があります。新築の時にそのつなぎ目をなぜ埋めないかと言うと『雨水の逃げ口が無くなってしまう』からです。

雨水の逃げ口が無くなってしまった雨水は、どうしようも無くなると内部(室内)の方に侵入してしまいます。その侵入が『雨漏り』につながってしまう恐れがあります。

 

そうならないように、屋根材と屋根材のつなぎ目は隙間を埋めずに開ける必要があるのです。通常はそのつなぎ目を埋めない様に屋根塗装で下塗りを施した後に縁切りと言われる作業をしてつなぎ目が中塗り・上塗りで埋まらないようにします。

 

しかし、3回目や4回目になっていくと今までの塗膜でつなぎ目が少ない状態で塗装を行うと塗膜が厚すぎて、縁切りの作業では隙間ができない場合があります。

 

その時に使うもの物が『タスペーサー』になります。タスペーサーをつなぎ目の隙間に差し込んで、無理やりつなぎ目に隙間を作り、水が屋根材の下に入り込んだ際にタスペーサーで作った隙間から逃がすようにするのです。

 

ですので、屋根塗装を3回目や4回目などの塗り替え回数が多い建物にはタスペーサーが必要になるケースが多くなります。


 

 

2.初めて屋根塗装する時にタスペーサーが必要ない理由

逆に築10年くらい経過した建物で初めて塗装する時にはタスペーサーは必要ない時がほとんどです。理由が先ほどの『塗り替え回数が多いとタスペーサーが必要な理由』の逆の理由になります。新築時のコロニアルやセメント瓦は工場でただ薄く色を塗っただけの物なので、屋根材の塗膜はかなり薄く、耐久性もさほどありません。それは、耐久性というより『デザイン性』にこだわっているからです。

 

ですので、屋根材のつなぎ目にはまだ余裕で隙間がありますので、隙間がある状態にタスペーサーを付けても意味がありません。逆に屋根材が沿っている屋根にはタスペーサーを付けても取れてしまうという事もあります。

 

ここで注意があります。さきほど屋根材がそっている屋根にはタスペーサーを付けても取れてしまう事もあると話しましたが、タスペーサーを付ける見積の業者で契約をして、実際に取れる状況の建物だった場合は、付けずにそのままで、見積書と同じ金額で請求する業者も少なくありません。その理由として、建物の調査で屋根に登って確認もしていない事が原因になります。

 

近年ではドローン空撮の技術も向上したので、屋根の調査はドローンを使用する会社も増えてきていますが、住宅の場合、戸建てが密集して、騒音で苦情が来たり、そもそもドローンの重量で、規制があり、ドローン空撮できなかったり、厳しいときもあるのがドローン空撮の現状です。

 

もちろん光和建装もドローンを所有しており、ご要望があればドローンでの調査も行いことができます。しかし、ドローン空撮では屋根材を近距離では見ることができないので、屋根材が沿っているかなど細かい状況までは見ることができません。

 

なので、やはり直接、屋根に上がり目視できるような状況であれば、屋根に上がって調査した方が、確実に細かい調査を行うことができます。全ての建物で屋根に登って確認できるかというと、建物の形状や周辺の状況によっては難しい場合もありますが、2階建ての建物であれば光和建装なら80%~90%の建物を屋根に登って直接調査します。

 

 

3.取り外さないといけない場合もある。

タスペーサーというものは必ずつけなくてはならない物ではないという事はご理解いただけたかと思います。しかし、状況によっては【取り外さないといけない時】もあります。それは『太陽光発電システム』の導入に関わる【太陽電池モジュール(パネル)】工事です。

 

理由としては太陽電池モジュールを取り付ける時にコロニアルにタスペーサーが付いていると太陽電池モジュールの製品保証が付かなくなってしまうので【設置不可能】になってしまします。なので、せっかくタスペーサーを付けていたとしても、タスペーサーを取り外してから太陽電池モジュールを取付なければなりません。

 

タスペーサー取付の費用も結構な金額で取り付けたにも関わらずその工事は全くの【無駄遣い】なってしまうのです。このような事にならないように、事前に太陽光発電システムなどの工事を先々、計画を立てるかどうかなども先を読まないといけません。

 

 

 

 

4.まとめ

おさらいですが、タスペーサーは屋根塗装を行った回数によって【塗膜の厚み】によっては必要で、初めて塗装する場合や屋根塗装の回数が少ない場合は取り付けなくても良い、タスペーサーを付けている屋根材の時、太陽光発電システム導入する場合は【無駄遣い】になってしまいます。

 

太陽光発電システム導入を除けば、状況によって取り付ける・取り付けないケースがでてくるタスペーサーは屋根の状況によって変わりますので、屋根に直接上がったり、調査してからでも遅くはないと思います。

 

 

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