雨漏り、外壁のひび割れ、塗装剥がれは、建物の劣化による深刻な問題です。放置すると、建物内部の腐食やシロアリ被害、さらには健康被害にもつながりかねません。

これらの問題の原因と解決方法について、詳しく解説します。

雨漏り

 雨漏りの種類

雨漏りは、大きく分けて以下の3種類に分類されます。

屋根からの雨漏り

 最も一般的な雨漏りです。屋根材の劣化、棟板金やコーキングの劣化、突風による破損などが原因で発生します。

外壁からの雨漏り:

外壁のひび割れ、目地部分のコーキング劣化、サッシ周りの防水劣化などが原因で発生します。

ベランダからの雨漏り

 防水層の劣化、排水溝の詰まり、手すり周りの防水劣化などが原因で発生します。

 

 

雨漏りのサイン

雨漏りが発生している場合は、以下のサインが現れます。

室内に雨染みがある

天井や壁に雨染みがある場合は、雨漏りの可能性があります。

カビやダニが発生している

 雨漏りによって湿気が高くなると、カビやダニが発生しやすくなります。

室内の異臭がある

 雨漏りによって木材が腐ったり、カビが発生したりすると、異臭が発生することがあります。

水道料金が異常に高くなる

 雨水が水道管に混入すると、水道料金が異常に高くなります。

雨漏りの解決方法

原因調査

雨漏りが発生している場合は、まずは原因を調査する必要があります。専門業者に依頼して、調査してもらいましょう。調査には、以下の方法があります。

目視調査

 屋根や外壁、ベランダなどを目視で確認し、雨漏りの原因となる箇所を探す方法です。

赤外線調査

赤外線カメラを使って、建物の内部を調査する方法です。雨漏りによって湿っている箇所を特定することができます。

漏水調査

特殊な機器を使って、水漏れ箇所を特定する方法です。

 

修理

原因が特定できたら、修理を行います。修理内容は以下の通りです。

屋根の修理

屋根材の交換、棟板金やコーキングの補修、防水膜の張替えなどを行います。

外壁の修理

ひび割れの補修、目地部分のコーキング補修、外壁塗装などを行います。

ベランダの修理

防水層の張替え、排水溝の清掃、手すり周りの防水補修などを行います。

予防

雨漏りを予防するためには、定期的に屋根や外壁、ベランダの点検を行い、必要に応じて補修を行うことが重要です。また、台風の後などは、屋根や外壁に異常がないか確認するようにしましょう。

外壁のひび割れ

外壁のひび割れの原因

外壁のひび割れの主な原因は以下の通りです。

地震

地震の揺れによって、外壁にひび割れが生じることがあります。

外気温の変化

外気温の変化によって、外壁素材が伸縮し、ひび割れが生じることがあります。

経年劣化

外壁材は経年劣化によって、脆くなり、ひび割れやすくなります。

下地の不具合

外壁材の下地が不適切な場合、ひび割れが生じやすくなります。

外壁のひび割れの影響

外壁のひび割れがあると、以下の影響があります。

雨漏り

 ひび割れから雨水が侵入し、雨漏りにつながることがあります。

断熱性能の低下

ひび割れから外気の冷たい風が入り込み、断熱性能が低下することがあります。

建物の美観が損なわれる

ひび割れがあると、建物の美観が損なわれます。

 

 

外壁のひび割れの解決方法

ひび割れの幅を確認する

ひび割れの幅が0.5mm以下の場合は、コーキングで補修することができます。1mmを超える場合は、塗装や外壁材の張り替えが必要になります。