屋根の棟包の仕組みと役割
屋根の棟包の仕組みと役割
屋根の棟包とは、屋根の頂点部分にある棟板金のことを指します。棟板金は、屋根材と屋根材の隙間から雨水が吹き込むのを防ぐ役割があり、屋根にとってとても重要な部位です。
棟包の構造
棟包は、大きく分けて「棟板金」と「棟板金の下地」の2つで構成されています。
棟板金
棟板金は、ガルバリウム鋼板やステンレス鋼板などの金属板で作られています。形状は、一般的に「への字」型をしています。
棟板金の下地
棟板金の下地は、貫板(ぬきいた)と呼ばれる木材や、アルミ型材などの金属材で作られています。貫板は、棟板金を固定するための土台となるものです。
棟包の役割
棟包の主な役割は、以下の2つです。
- 雨水の侵入を防ぐ
- 屋根の強度を高める
棟包は、屋根の頂点部分に位置するため、雨水が集中しやすい場所です。棟板金がしっかりと固定されていなければ、雨水が屋根内部に浸入し、雨漏りの原因となります。また、棟板金は、屋根の強度を高める役割も担っています。棟板金がなければ、棟部分の屋根材が風や雪などの荷重に耐えきれず、破損する恐れがあります。
棟包の劣化
棟包は、風雨や紫外線などの影響を受けやすいため、定期的に点検や修理が必要です。棟包が劣化すると、雨漏りの原因となるだけでなく、屋根の強度が低下する恐れもあります。
棟包の劣化の症状
棟包の劣化の症状としては、以下のようなものが挙げられます。
- 棟板金の浮きや歪み
- 棟板金の穴や破損
- 貫板の腐食
これらの症状が見られたら、早めに修理や交換をするようにしましょう。
棟包の修理や交換
棟包の修理や交換は、専門の業者に依頼するのが一般的です。修理方法は、棟板金の劣化の程度によって異なります。
- 棟板金の浮きや歪みがある場合は、釘やビスで固定します。
- 棟板金の穴や破損がある場合は、穴埋めや交換を行います。
- 貫板の腐食がある場合は、貫板の交換を行います。
棟包の修理や交換は、屋根の状態や地域によって費用が異なります。事前に複数の業者に見積もりを取ることをおすすめします。
棟包のメンテナンス
棟包のメンテナンスとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 定期的な点検
- 汚れやコケの除去
定期的な点検では、棟板金の浮きや歪み、穴や破損などの劣化の症状がないか確認します。また、汚れやコケが付着していると、雨漏りの原因となるため、定期的に除去するようにしましょう。
屋根の棟包は、屋根にとってとても重要な部位です。定期的な点検やメンテナンスを行い、雨漏りや強度低下などのトラブルを防ぎましょう。
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